大都市とリサイクル事業
大都市(東京都区部と11の政令指定都市)はリサイクル事業に弱い、としばしばいわれてきました。
もっとも、ごみ焼却の熱利用は大都市では盛んで、東京の清掃工場の発電出力は現在5万6400キロワットにも上ります。
いまのところ東京は、清掃工場で発生する熱エネルギーの7%程度しか利用できていません。
しかし、技術的にはこれを30%台までに高めることができるのです。
都は"ごみ発電"で東京電力に1989年度で1億8900万キロワット、14億円もの売電を行っています。
日本でごみ発電が始まったのは65年でしたが、年々発電量は増えていて、89年には全国でおよそ30万キロワット。
これは85万世帯分の所要電力に相当するといわれています。
もっとも、東京電力は、つい先ごろまでごみでつくる電気は質が悪いとし、買い入れに消極的でした。
ごみの量や質の変化によって清掃工場で発電される電力量は一定しませんが、このように供給の安定しない電気は"悪い"電気だというのです。
この点、札幌は北国だけあって周辺住宅や公共施設へのスチーム提供などには熱心です。
最近では冬期にスチームの安定供給を確保するため、廃材等の乾いた燃料を一時に1万トンも貯蔵できる巨大な"ごみサイロ"を建てたり、リサイクルトナーを利用することを市民に推奨しています。